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私が「この本はいい本だなぁ」と思った本をご紹介していくブログです。

中村元著『インド思想史』を読んで

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!

 

 

きょうは中村元著『インド思想史』講談社学術文庫を読みましたので

簡単に感想を述べていきたいと思います。

 

 

インド思想史

インド思想史

  • 作者:中村 元
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2024年01月15日頃

 

 

まずこの本を読もうと思ったきっかけですが

最近原始仏教について少しはまっています。

その中でどうも自分自身の中で消化しきれないものがあり

この本を読んでみようと思ったのです。

 

 

消化しきれずにいたものとは

無我説と輪廻転生についての両立です。

 

仏教では無我説というものがあります。

無我説とは我がないという考え方で、

ここでいう我とは、アートマンを指しているようです。

それまでのインドのヴェーダ聖典ではアートマンを想定しており

転生もアートマンを想定することで理性的に問題なく理解できるものでした。

 

私が無我説を知ったのは最近のことでした。

その結果、アートマンを抜きにして(無我)転生っていったいどういうこと?

となってきたのです。

 

転生を想定するのであれば無我ということは、どうも“納得”がいきません。

無我ではない、ということであればなら転生ありは理解できますが。

無我なのにかつ転生あり、というのは「それは無理でしょう!」と思ったのです。

 

 

無我説と転生について述べられている『ミリンダ王の問い』なども見ましたが、

そこで述べられている見解では、とても納得できるものではありませんでした。

 

 

いろいろ考えた末に、私は無我説はとらないという判断に至りました。

ブッダ自身もアートマンがまったく不在という意味で無我といったわけではない、

と個人的にそのように理解することにしました。

 

 

しかしそう決めてもなんとなく“罪悪感があるような”そんな状況でした。

そのあたりについて『インド思想史』に何かヒントがあるのでは、

と思い読むことにしたのです。

 

 

読んでわかったことですが

私と同様にやはり無我説と転生説の両立には無理があると

考える人たちが多くいた、ということでした。

 

この本を通してインド思想史の流れを見ていくと

インド思想史の系譜において、ブッダの無我説は“少し特殊”な発想のように

思いました。

 

 

この本を読んでよかったと思ったことは自分の考えたものでよいと

自信を持つことができたことでした。

 

 

自分で無我説は支持できないということを決めたので、

なんとなく罪悪感というか、やはり自分が間違っているのは、

というようなものがありました。

 

しかしこの書籍を読んだことで、私と同じような考えが多々あることを

知ることができ、ほっとできたことでした。

この本によって当初の目的を達することができました。

 

 

他によかったと思う点は

大乗仏教(華厳経・浄土教)、チベット仏教の経緯、

密教についてよく知ることができたことでした。

 

 

それ以外では

インドに以前からあったヴェーダ聖典やウパニシャッドについて

知らなかったことやそれらをベースに発展していった各種思想について

書かれている点が特に参考になりました。

 

その中でも一番自分に合ってそうだと思ったあたりは

ヴェーダーンタ哲学の発展(P201~208)でした。

ヴェーダーンタ哲学といってもひとことやふたことでは

私には説明できませんので割愛します。すみません。

 

 

きょうは『インド思想史』 中村元著 講談社学術文庫をご紹介いたしました。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

良い一日になりますように!!

よい一日でありますように!!

 

インド思想史

インド思想史

  • 作者:中村 元
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2024年01月15日頃

 

 

 

『自分を許せばラクになる。ブッダが教えてくれた心の守り方』を読んで

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

きょうは

 草薙龍瞬著

『自分を許せばラクになる。ブッダが教えてくれた心の守り方』

 の感想を書いていきます。どうぞよろしくお願いします。

 

自分を許せば、ラクになる。

自分を許せば、ラクになる。

  • 作者:草薙龍瞬
  • 出版社:宝島社
  • 発売日: 2018年03月

 

 

早速ですがこの本を読んで思ったことは「読んでよかった」ということです。

この本の中の主人公も自分と同じようなことで悩んでいるように思えたからです。

 

この本は著者が仏教に出合う少し前から出会ってから約一年後までを

ストーリー形式で書かれている本です。

 

説明文ではなくストーリー形式で書かれていますので

自分自身が体験しているような感覚で自分ごととして読める点が

とてもよかったと思いました。

 

 

この書籍の中で著者が書かれている状況や環境は

私自身の体験等とはまったく違うものでしたが

心理的な状況などはかなり自分自身と重ねるものが多くとても参考になりました。

 

タイトルは『自分を許せば~』と許すということですが

内容としては怒りを取り上げたものともいえると思いました。

 

まったく怒りのない方も多いと思いますが

そうではない方にとっては参考になるのでは、と思いました。

 

 

私は少し間を空けて再読しようと思っています。

 

 

余談ですが私はこの本で著者が通った瞑想道場(里)に行ってみたい、と思いました。

もっとも具体的なことの記載はありませんのでそう思うだけですが、、、、。

 

 

はっきりと分かったことは

私が今後やるべきことは

意識を無駄に放置することは終わりにして

自分で自分の意識をいつも把握している自分になることだ

と思うようになりました。

 

 

そのために必要なことはサティの実践をしていくこと。

その適切なやり方をよく知ることだろうと思ったことでした。

 

本の感想は以上です。

 

 

ではきょうもあすもいい日でありますように。

 

 

自分を許せば、ラクになる。

自分を許せば、ラクになる。

  • 作者:草薙龍瞬
  • 出版社:宝島社
  • 発売日: 2018年03月

 

 

 

 

『ブッダという男 ー 初期仏典を読みとく』を読んで

 

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!

 

きょうは

清水俊史著 

『ブッダという男ー初期仏典を読みとく』 ちくま新書

を読みましたのでその感想等を書いてみようと思います。

 

 

ブッダという男

ブッダという男

  • 作者:清水 俊史
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日: 2023年12月07日頃

 

 

読もうと思ったきっかけ

このブログでもご紹介しましたが

昨年ティク・ナット・ハンさんの著書(仏教)を読んでから

急に初期の仏教やブッダ以前のインド哲学宗教に関することに興味が出てきました。

 

すでに一定の関連書籍は読んでいるものの、

初期仏典を知るためにはどんな経典書籍から読めばいいのか

イマイチわからずにいました。

そのためのガイドブックのようなものを探していたからです。

 

読んでみて

この本はそんな私のニーズにピッタリの本でした。

読みたい本、読んだらいい本が分かったからです。

 

 

この本は大きく3部の構成となっています。

3部のタイトルを抜粋引用しますと

 

第一部  ブッダを知る方法

第二部  ブッダを疑う

第三部  ブッダの先駆性

参考文献ーより深く学ぶために

という構成となっています。

 

 

感 想

一部から三部、参考文献とありますが

私は第三部と参考文献がとても参考になりました。

 

 

そしてこの本を読んで一番良かったと思うことは

次に読むべき本を大量に“仕入れる”ことができたことでした。

それは最後に記載の参考文献の項目でかなり詳しく紹介がされていたからです

 

ですから現時点において急にたくさん読みたい本がでてきて

個人的にとてもうれしく思っています。

どの本を読めばいいかのガイドを手に入れたからです。

 

 

この本は私と同様に初期の仏典に興味があるものの

どの経典や著書を読めばいいかのハッキリ分かりかねている方に

最適だと思います。

 

 

私が個人的に参考になった点は無我についてでした。

 

私は仏教でいう無我ということについて少し疑問を抱いています。

 

本当に無我ということなのか、

ブッダは本当にそのように話したのだろうか?

 

わたしは、ブッダが伝えたのは必ずしもそのような意味ではなかったのではないのか?

という疑問を私は抱いているからです。

 

わたし自身は結論もでていませんしよくわかっているわけではありませんが

文献の紹介やこの本に記載のされていたことなどから

すこし手がかりを得ることができ、良かったと思っています。

 

 

簡単ですが

きょうは『ブッダという男ー初期仏典を読みとく』 清水俊史著をご紹介しました。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ラッキーなことがたくさん訪れますように!!

 

ブッダという男

ブッダという男

  • 作者:清水 俊史
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日: 2023年12月07日頃

『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』を読んで

こんにちは。

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!

 

 

きょうは

『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』松村大輔著

サンマーク出版 初版2022年10月をご紹介いたします。

現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則

現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則

  • 作者:村松 大輔
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日: 2022年10月21日頃

 

 

私が読んで思ったことや参考になったことを簡単に書いてみようと思います。

 

この本は以前から何度も手に取ったりしましたが読んでいませんでした。

 

しかし今回読んでみて思ったことは

実例を何個もあげての説明がありなんとなくわかりやすいと思ったことです。

そして、なんとなくやってみようかなと思えたことです!!

 

 

量子力学を使用して現実面を変えることについて

私なりに極端な言い方でまとめるならば

原理的には、観測するものが現れてくる、ということになるかと思います。

 

 

観測すればいい、観測するだけでいい、と思うと

とっても簡単でしかも無理なくできそうだと思えたのです。

なぜなら観測するだけだから。

なんの力もいらない、と思えたからです。

まず私はただ観測するだけ(ノートなどに記録なしで)

からやってみようと思っています。

そのほうが気楽にできるからです。

 

 

著者はノートに書くことを推奨していました。

スマホのメモ帳でもいいと書いていました。

 

観測するものとして

この本では

ありがとうと思えること

豊かさと観測するなどが紹介されていました。

 

 

私はただ普段の生活の中で良きことを観測するところから始めてみようと

思っています。

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

きょうも良い一日でありますように!

ラッキーな出来事がたくさんありますように!

 

現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則

現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則

  • 作者:村松 大輔
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日: 2022年10月21日頃

 

 

 

『1冊でわかる聖書66巻+旧約続編』を読んで

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

 

きょうご紹介する本は、

『1冊でわかる聖書66巻+旧約続編』小友聡・木原桂二著 

日本キリスト教団出版です。

 

1冊でわかる聖書66巻+旧約続編

1冊でわかる聖書66巻+旧約続編

  • 作者:小友 聡/木原 桂二
  • 出版社:日本キリスト教団出版局
  • 発売日: 2023年11月01日頃

 

この書籍の構成

この書籍に構成は旧約聖書(全39巻)新約聖書(全27巻)旧約聖書の外典についてそれぞれ巻ごとに解説されていることです。

つまり

旧約聖書は39巻、

新約聖書は27巻の

巻ごとに解説があり

外典も解説があることです。

 

旧約聖書は小友聡 氏が担当し

新約聖書は木原桂二 氏が担当し一冊の本として作られています。

 

 

 

感 想

この本を読んでよかったことは

旧約聖書をもう一度読んでみようと思えたことでした。

 

というのは以前に旧約聖書を読もうと思いキンドル本を購入したり、

そのほかアンリミテッドでダウンロードして読み始めたのですが、

途中で断念してしまい、現在もそのままになっていたからです。

 

理由は旧約聖書についての予備知識がほとんどなかったことに加え、

全体の量が多すぎたことや

そのため途中で先が”見えな過ぎて”「いや」になってしまったからだと思っています。

また私自身が紙の書籍に長年なじんできたため

読み続けられなかったこともあると思います。

 

 

この本がとてもよいと思うことは

旧約聖書についての全体の「見取り図」を示してくれていることです。

さきほど記載しましたが

旧約聖書は全39巻と新約聖書の27巻と旧約外典について一巻ごとに

解説されていることです。

 

このため全体像が把握できたことです。

おかげで今急に読みたくなってきました。

理解することは勉強でも仕事でもスポーツでもとても重要だと思いました。

 

 

新約聖書の方で初めて知ったことがありました。

新約聖書には「○○への手紙」というものがあります。

○○には使徒の名前が記載されているものです。

(パウロとかペテロなど)

 

 

私は、高校入学時に学校でもらい(キリスト教の学校ではないのですが)

高校3年間毎日読んでいました。

 

なのでよく新約聖書のことは知っている方だと思っているのですが、

この本によるとその○○の(パウロとペテロなどの)かなりの部分が

別の人が書いたものいう説が有力とか

別の方が書いていると考えれているなどの記載が多数あり、

とてもびっくりしました。

 

いままでその本人が書いたものだと思っていたものですから。。。。

 

 

新約聖書の方は以上になります。

 

 

この本をお勧めする方

私と同じように旧約聖書を途中で断念してしまった方や

これから旧約聖書を読まれる方は、

その前などにこの本を読まれることをお勧めします。

 

全体像がよく理解できますのできっと役に立つと思いますので。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

良い一日になりますように!!

次々幸運がたくさんありますように!!

 

1冊でわかる聖書66巻+旧約続編

1冊でわかる聖書66巻+旧約続編

  • 作者:小友 聡/木原 桂二
  • 出版社:日本キリスト教団出版局
  • 発売日: 2023年11月01日頃

 

『CLEAN こころを洗う技術』草薙龍瞬 著を読んで

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

きょうは『CLEAN草薙龍瞬著心を洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま』をご紹介します。

 

こころを洗う技術

こころを洗う技術

  • 作者:草薙 龍瞬
  • 出版社:SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019年03月18日頃

 

この本を読んだきっかけはこのブログでも取り上げましたが、初めに読んだ著者の

本がとてもわかりやすいと思ったからです。

なのでこの著者の本で何かないかと思い見つけました。

 

 

 

感想を一言で表現すると

「やっぱりわかりやすくていい!

自分の知りたいことがわたしにわかりやすい形で書かれている。

この人の本は私にとっても合っているな」でした。

 

 

内容紹介

この本に書かれている内容を本文を引用して紹介すると

心が動くプロセスを知っておくと、「あ、動いた、反応した」と気づけるようになります。そこから「止める」ことも可能になっていくのです。

草薙龍瞬著『CLEAN心を洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま』P21より引用

 

 

感 想

心をきれいにするために必要なことは心を止めることになる訳ですが、

そのための方法がありますよ。

まず心が動くプロセスを自分でよく理解することから

始めるといいですよ、ということだと思いました。

 

そしてまずは自分の心の動く癖を知ることが大事だとわかったことでした。

 

書かれている内容はヴィパッサナー瞑想についてと思いますが、

ラベリングの具体例が紹介されていて私にはよくわかりやすく思いました。

 

 

実際に読んだのは10日くらい前のことですが

4日くらい前に再度読みながらマーカーを引いたり余白に書き込みをしました。

このようにすると自分でよくわかるからです。

 

 

自分でよく理解ができたため

日常生活の場ですこしづつ使えるようになってきたのです!!

 

例えば、きのうの午前中は定期健康診断に行ったときのことですが、

いつものように無駄に待つ時間がありました。

というのは病院の手順等にとても無駄が多いからです。

 

 

そのうち少しイライラした感じがしてきたのです。

いつもであれば、そのイライラしについてあれこれ考えていき

「時間をつぶしていた」ことと思いますが、

この草薙さんの本を読んでいましたので

「イライラしているな」と自分の心の動きをとらえることができ、

さほどイライラはしないで済んだことです。

 

 

きのうは待ち時間中に何回もこのようなことがありましたが

「イライラしているな」と自分の心の動きをとらえることで

比較的直ぐにおさまっていきました。

と同時に私の自身の心の指向性や癖にも気づきました。

 

 

そして「なるほど~~」と思いました。

そして「まだまだだなぁ、これは、、、、。」

でも「あとはこれを行っていけばいいな」

と思えたのです。

 

 

それ以外には歩くときにラベリングの方法が紹介されていました。

ヴィパッサナー瞑想の書籍ではよく書かれているものです。

 

普通は3ステップが多いように思いますが、

この中で簡単にできそうな

単右、左、右と着地の際に意識していくものと

1歩から1000歩まで数えるものをやってみました。

 

 

始める前は「右、左、右、、、、、、」くらいのラベリングでは

ほとんど意味がないだろう、と思っていました。

 

やるのであればやはり3ステップくらいでないと、と思っていたのですが、

普通に歩きながらやるのであれば、「右、左、右、、、、、」くらいで

ちょうどいいし普段意識せずに歩くよりは「右、左、右、」くらいでも

かなりいいという実感があったのです。

 

 

 

この本で著者は心に浮かぶものを大きく3つに分けています。

それは貪欲、怒り、妄想の3つです。

 

なのでラベリングする際も「この3つどれかでいいと思う」と楽にできました。

後悔や未練について説明しています。

 

著者は

後悔は怒りと妄想であり

未練は欲求と妄想である

と書いています。本文より参照

 

 

これを読んで「後悔は怒りか、、、なるほどなーー」と思い、

とても参考になりました。

 

 

きょうは

『CLEAN草薙龍瞬著心を洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま』

を読んで私が思ったことを書きました。

 

心の働きを理解するには、ブッダの教え(小乗仏教)を知ることは役に立つと

最近はそのように思うようになってきました。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

より良い幸運がたくさん訪れますように!!

 

こころを洗う技術

こころを洗う技術

  • 作者:草薙 龍瞬
  • 出版社:SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019年03月18日頃

 

 

 

遠藤周作『深い河』を読んで NO2 追記

こんにちは、当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます。

 

きょうは前回感想を書いた遠藤周作さんの『深い河』の感想の

追記分を書いてみようと思います。

 

深い河 新装版

深い河 新装版

  • 作者:遠藤 周作
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2021年05月14日

 

前回は自分が後になると忘れてしまいそうなことを記録したいと思い

それらについて簡単に書きました。

そのためこの本のメインテーマについての感想は書いていませんでした。

今回は追記として感想を書いてみます。

前回の記事だけでは、なにか別の本の感想のようだと思ったからです。

 

 

 

私はこの本のメインテーマは、

神と人間との関係、

宗教と人間との関係

信仰についてなどが主な主題だと

思います。

 

 

このテーマについて

神父を目指している信者の大津と同じ大学に通っていた美津子のふたりをメインとして

神について、信仰について、神と自分自身との関係性などについて

ストーリーを通して語られている小説だと思いました。

 

 

個人的な感想ですが

私はこの小説の主人公の大津ととても似ているな、

という印象を受けました。

なので大津にについて述べるような感想は特にありません。

それが前回の感想でふれていない理由です。

 

 

大津と似てると書きましたが、

大津についてのエピソードや行動などは私とは全然違う人物です。

たとえば飲み会の時の話やインドへ行ったりとか

イエス・キリストについてのイメージなどは全然違っていますし、

私自身は大津のような信仰もありません。

その他も全然違っています。

 

しかし読んでいるとなぜか自分ととても似ていると思えるのです。

ここがとても不思議なところです。

 

 

本当に似ていると思える点は

大津ががとらえている神についてのイメージや感覚や概念

わたしと似ていると思いました。

おそらくこのあたりに共感したのかもしれません。

 

この本を読んで影響を受けたことは前回記載した、

信仰を持った方がいいと思ったこと、

神との関係を構築することをすべきだと思ったことです。

この本を読むことでこれに気づけたことがよかったと思っています。

 

 

次は美津子についての感想ですが

ひとことで言うとすれば

私は「なんとなくかわいそうなひとだなぁ」と思いました。

 

美津子は大津と違って神を信じてはいませんし信仰もない人として描かれています。

しかし神を知りたいという思いを自分でも気づいていないと思いますが

深い部分に強くある人ではないかなと感じました。

 

神を知りたい、実感したいと心の深い部分で神を求めているにもかかわらず

特に信仰もしていませんし、それを得ることができないでいること。

そのためにどこかに寂しさを抱えて生きている人、のように思いました。

 

自分ではどのような形で神にアクセスすればよいのかもわからないため

大津に“惹かれて追いかけて”行ったように思いました。

大津は神と“深く結びついているように見える人”だから、、、、。

 

だから何か大津なら何か知っているに違いない?!

、、、、、、、、。そんな物だと思いました。

 

なので美津子は今の多くの日本人と同じような立ち位置にいる方のように思いました。

 

 

特に信仰する宗教はなく、でもまったく神などはないとは思えない。

何かはあると思っている。

しかし神の存在があると思ったとしても、

ではどの神を信じればいいのか、

どの宗教を信じればいいのかわからないし決められない。

 

結局、信じれるような神や宗教はない、、、、。

なにかしっくりくるような神や宗教や存在があればいいのだけれど、、、、、。

 

美津子はそんな感じの方だと思いました。

 

つまり美津子はある意味、私自身でもある、と思いました。

 

 

大津に似てると書きましたが、実は美津子にも似ていたようです。

今書き始めてそれに気づきました、、、、、。

 

この小説に惹かれたわけは

まるで自分のことが書かれているように感じたからかもしれません。

 

 

大津、美津子やその他の人物の中に何か自分自身と同じような、

そして何かことばでは表現しきれないような何かを感じたからかもしれません。

 

今回は前回の追記分として書いてみました。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

きょうが最高にラッキーな一日になりますように!!

 

深い河 新装版

深い河 新装版

  • 作者:遠藤 周作
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2021年05月14日

遠藤周作『深い河』を読んで

こんにちは。

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます。

 

きょうは今年のお正月に読みました、遠藤周作さんの『深い河』を読んで

思ったことを書いていこうと思います。

 

 

読んでみようと思ったきっかけ

「100分で名著」TV番組のお正月の特別編で宗教についての放送がありました。

 

4人の方がそれぞれ各自1冊の本を紹介する構成でそのうちの1冊として、

この遠藤周作さんの『深い河』が紹介され、読みました。

ですから読後3週間くらいになりますが感想を書いてみます。

 

 

ストーリーについての要約は割愛します。すみません。

 

 

感  想

1、

何人かの登場人物がいますが、私がこの本を読んでよくわかったことは

かつての戦争によって心にダメージを受けた人がたくさんいたということが

この本を読んでよく実感としてわかったことでした。

 

この本の中に登場するような方に私自身は出会ったことはなかった?と

思いますが、

私よりも少し上の世代の方などからは、このような方の話をなんとなく

聞いた覚えがありましたし、

私がそれについて明確にわからなかっただけかもしれないとも思いました。

 

 

今私がまだ子供の頃のことを思い返してみますと

当時は日本全体にこのような傷を負ってしまった方々が

たくさん生活していたのだと今ではそう思えてきます。

 

いかに戦争が悲惨でまた戦争にならないように回避することが

いかに大事であるかを強く感じました。

 

 

2、

美津子という女性の結婚や男性に対しての見方

 

この小説が書かれた当時のわたし自身も

この小説で登場する前の配偶者(男性)という同じような見方をしていたと

思ったことです。

現在はこの美津子の思うことはそのように思いますが

当時の自分のことを思い返してみるとそうではなかったと思いました。

 

 

3、

今回読んで思ったことは

私も何か信じ切れる神、もしくは信じきれなくても

何かの際に頼り切れる神が必要だと思ったことです。

 

それがわたしの今後の課題になりました。

それは一日でそのようにはなれないと思うからです。

それがこれからの人生を生きる上において私にはとても重要なことだと思いました。

 

 

もしかしたらこの本を読むことにしたのも何かそのように感じていたから

かもしれませんと思います。基本的に小説は読まないからです。

 

しかし小説でもこのような小説は案外面白いものだと思いました。

 

 

 

きょうは『深い河』を読んで思ったことを書いてみました。

 

 

きょうが素晴らしい最高の一日になりますように!!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

『消えない悩みのお片づけ』草薙龍瞬 著を読んで

こんにちは!

当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

 

きょうは昨日読んだ、草薙龍瞬 

『つらい気分がみるみる晴れてゆく 消えない悩みのお片付け』の感想を書きます。

 

 

早速ですがこの本のご紹介をします。

この本はポプラ新書で初版は2023年6月の本です。

著者はインドで出家されたとのことで僧侶です。

ページ数は最後の追記までで204ページの本です。

この本は著者の最初の著書の『悩んで動けない人が「一歩踏みさせる方法』

2011年初版を加筆修正した書籍とのことです。

 

わたしは文字数が多い本を好む方なので

文字数が多少少な目な感じもしましたが

何度も繰り返し読むにはこれくらいの分量でちょうどいいと思いました。

 

そしてとても分かりやすくかつ実践的なよい本だと思いました。

 

 

 

内容について

仏教で説かれている理論をベースに著者が苦しみを取り除く方法として

まとめた本と理解しました。

 

簡単に説明すると

悩みの種類を大きく5つのカテゴリーに分類し、

5つに分離されたものに対しての対処法について書かれてたものと思いました。

 

テクニック面でいえば、具体的にはヴィパッサナー瞑想等となると思います。

私もヴィパッサナー瞑想は知っていましたが、

この本では悩みを解決するという文脈の中で紹介されていますので

「じゃあやってみようかな」という気分になれるのでいいと思いました。

 

感 想

ちなみに私の場合は5つに分類した悩みのうち一つだけではなく複数当てはまりました。

 

わたし自身の変化として

この本を読んだことによって

心の中にあった過去のことに対して

“昔はいろいろあったけどもう過ぎたことだ。もう終わりにした方がいいだろう”と

自分でそう思えるようになったことです。

そして、“私もいろいろと抱えていたものがあったのだなぁ”とわかったことでした。

 

内容的には今まで読んだり聞いたりして知っていることが多かったと思いますが、

私の場合はそれらは単に知識として知っているだけにすぎず、

実際には活かすことができていませんでした。

つまりそれでは知らないのと同じことでした、、、。(当たり前ですが、、、。)

 

しかしこの本を読むと心の中にあった“もやっとしたもの”に対して

自分のものとして(なんとなくですが)捉えなおすことができ

「まあいいか、しかたない」と気持ちを切り替えさせてくれたように思います。

 

新書なので価格的にもお手ごろで収納スペースもあまりとりませんので

いいと思います。

 

簡単ですが以上でこの本のご紹介感想は終わりにします。

 

 

今後のブログスタンス

今までこのブログでは、主に人に勧めてもいいと思う本だけを取り上げてきました。

しかし今後は、何か思ったこと、聞いたこと、印象に残ったこと、

その時々に読んだ本の感想などを取り上げていくブログにしていこうかなぁと

思っています。

 

本についての記事は

今までは取り上げた本の紹介というスタンスで書いてきましたが、

今後はその本を読んで思ったこと(感想)自分自身の備忘記録というスタンスで

書いてみようかなぁと思っています。

 

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

きょうが最高によい一日になりますように!!

 

 

 

 

 

 

ロバート・シャインフェルド著『「ビジネスゲーム」から自由になる法』他を読んで

こんにちは!久しぶりの更新です。

当ブログへご訪問いただきありがとうございます!!


きょうはロバートシャインフェルド著『「ビジネスゲーム」から自由になる方法』

ご紹介いたします。

 

 

 

この本の初版は2013年の本ですが

私がこの本を初めて読んだのは昨年2023年の7月でした。

 

その直前に著者の『「マネーゲーム」から脱出する法』を読み終えとてもいいと

思いました。

この本の続編があるのを知りすぐにネットで購入しました。
当時のメモを読みますと、届いたものの読む気が失せてしまったとあり、

実際には目をざっと通しただけでほとんど読まなかったものと思います。

 

理由は直前に読みおえた『マネーゲーム~』とほとんど同様なものと思ったためでした。

 

今回この本をご紹介する理由は昨年末に再読後

この著書で書かれていることがとても良いと感想が変化したためです。

 

また再読のきっかけは、

少し前に別の著者ですがこの世界の説明とし映画をモデルに例えた本を

読んだことです。

この著書でも映画をモデルに説明していたことを思いだしため

再読しようと思ったためでした。

 


この本の内容

著書の内容を私の視点で簡単に要約します。

 

著者は人生は第一段階と第二段階への2つの段階でできている、と書いています。
第一段階とは通常の人生を意味しています。
そして第一段階では、うまくいっているようでも最終的にはうまくいかなくなる、と書かれています。

 

その理由は監督が簡単に第二段階へと進めないように「妨害」するためです。

著者は世界について説明するモデルとして、世界を映画に例えて説明しています。

 

ですからここでの監督とは映画監督のことであり、

監督とはつまり「本来のあなた」を意味しています。

 

監督(本来のあなた)が指示を出しているため、

うまくいったこともそうではないことも人生のすべては

この監督(本来のあなた)によるものと説明しています。

 

 

第二段階は制約のない自由な世界と説明しています。

著書はこの本でその第二段階へ進むための方法を提示していて

そのために必要な4つの道具を紹介しています。

この4つの道具を使用していくことで第二段階へ進めると記載しています。

 

その4つの道具は下記の通りです。

 

1、感謝

2、プロセス
3、ミニプロセス

4、変化を促う言葉

ロバート・シャインフェルド著『「ビジネスゲーム」から自由になる方法』127ページより引用

 

 

4つの道具の使い方

道具は4つありますが、実際にやってみるうえで少しハードルが高く感じるものは

「プロセス」だと思います。

(矛盾するようですが現時点ではまだプロセスしか行っていませんでした、、、。)

 

 

ちなみに前回(2023年7月)読んだときはプロセスはやりませんでした。

その時やらなかった理由はおそらく

実際にやることが現実的ではない、と思ったこと、

かつなんとなく面倒な感じもあったからではないかと思います。

また自分自身がそのときはその状態ではなかったのかもしれない、とも思いました。

 

 

しかし今回はこのプロセスというワークを実際にやってみました。

実際にやってみると思っていたほど面倒なものでなく、

個人的な感想ですが効果があるように思っています。現時点においてですが、、、。

 

なのでもし興味を持たれた方は一度試してみることをお勧めします。

 

 

ミニプロセスのやり方は、

プロセスと同じやり方です。

プロセスの一番初めの部分を省略しただけものとなります。

なのでプロセスのやり方を押さえてしまえば基本は同じなので問題ありません。

 


ちなみにプロセスとは、ことばを使用したイメージワークです。

具体的にはネガティブな感情が浮かんでいたときに使用するものとなります。

 

具体的なやり方はシャインフェルドさんの著書でご確認くださいませ。

 

 

今回取り上げましたこの「プロセス」については

『「ビジネスゲーム」から自由になる法』でも記載されていますが

『「マネーゲーム」から脱出する法』でも記載されています。

 

2冊とも内容的には基本的に同様であると個人的にはそう思っています。

 

 

実際にプロセスを自分で行うのであれば、個人的には

『「マネーゲーム」から脱出する法』参考にするほうが良いと思います。

 

 

その理由はこのプロセスの説明ステップ数が違うためです。

 

プロセスのステップ数

『「ビジネスゲーム」から自由になる法』はステップ1から5までの5ステップですが

『「マネーゲーム」から脱出する法』ではステップ1から6と全6ステップあり

『マネーゲーム~』の方がわかりやすいと思うためです。

 

 

私が実際にプロセスを使ってみての感想

今回この本を読み始めたのが

昨年の12月31日で実際に始めてから約10日間くらいになります。

 

もちろんやっていない日やほとんどやらなかった日もありますが。

 

しかしきのう、おとといあたりからこの「プロセスをやること」に少し慣れてきました。

そしてなんとなく少し楽しげな感覚も味わえるようになりました。

 

 


変化と分析

自分自身の変化
・なんとなくネガティブな思いが少なくなったように思うこと。

 

・過去にあったことも、自分が創ったのだと少しそう思えるようになったこと。
 (そうではないかもしれませんが心理面ではよいと思います)


・継続してプロセスを使っているうちにやることが楽しくなってきたこと。


・また「プロセス」をやることがおっくうではないこと。

 

 

このワークの分析ですが
自分自身が長年の間に身に付けた観念を書き換えていくものだと思いました。

観念が変われば人生は変わると思いますしシャインフェルド氏は
『あなたの夢をかなえる目に見えない力の秘密』でもそそのように書かれています。

 


観念を別のことばで表現するなら
信念
潜在意識
セルフイメージなどと表現しても良いと思います。

 


この「プロセス」というイメージワークによって観念を良きものへ変えていくことで
人生を変えていけるものと理解しました。

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
きょうがとっても良い一日でありますように!!
素晴らしい日でありますように。

 

 

 

 

 

『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』を読んで

こんにちは!

ご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

きょうは久しぶりの更新です。

この本にはまってしまい、瞑想をやるようになったり、仏教等に突然興味がでたりしていたりして、久しぶりの更新になります。

 

 

きょう、ご紹介する本は

 

ティク・ナット・ハン著『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』

島田啓介訳、発行:野草社 発売:新泉社

2012年10月10日 第1版発行 です。

 

著者の略歴

ベトナム生まれ(1926年~2022年1月)禅僧。

アメリカでの平和提案後フランスへ亡命。著書多数あり。

 

 

 

 

初めてこの本を読んだのは、先月9月の下旬でした。

初読から一カ月経過してしまいましたが、初読時に思ったことを思い出しながら現在思うことも織り交ぜて書いていきたいと思います。

 

 

この本について

 

この本は仏教の経典のアーナパーナサティ・スッタという経典を著者が解説している本です。

 

この経典に書かれているメインは、16種類の呼吸のやり方が書かれています。

 

それぞれ吸う息と吐く息に気づくということが共通しているものです。

 

16種類の呼吸は各4つづつを一つのグループとすると、大きく4つに分けることができます。

 

ことばではわかりにくいと思いますので、

本文より全16個のうち、初めの6つを引用しご紹介いたします。

 

 

1、長く息を吸いながら、長く息を吸っていることを知る。  

  長く息を吐きながら、長く息を吐いていることを知る。

 

2、短く息を吸いながら、短く息を吸っていることを知る。  

  短く息を吐きながら、短く息を吐いていることを知る。

 

3、息を吸いながら、全身に気づく。 

  息を吐きながら、全身を気づく。

  このように瞑想する。

 

4、息を吸いながら、全身を静める。  

  息を吐きながら、全身を静める。

  このように瞑想する。

 

5、息を吸いながら、喜びを感じる。

  息を吐きながら、喜びを感じる。

  このように瞑想する。

 

6、息を吸いながら、幸福を感じる。

  息を吐きながら、幸福を感じる。

  このように瞑想する。

 

 

 

このような感じで全部で16種類の瞑想法が紹介されています。

 

この本はこの16の瞑想法について紹介している本です。

初めにこの経典が書かれています。

経典の内容は16個の呼吸法です。

 

その後、解説があり付録部分には他の写本の訳や経典成立の経緯も添付されています。

 

 

 

この本の感想

 

まず一番初めに思ったことは、「これだ!私が探していたのは!」と思いました。

かなり大げさと思われると思いますが、本当にそう思ったのです。

 

 

すこし前から書籍の紹介ブログをはじめましたが、

より正確に表現するとするなら、

私が得たいものは、本を読んで知識を得ていくという方法論ではないだろう、と13年前に気づきあまり本は読まなくなっていました。

 

少しづつ本を読みだしたのは、2年か3年前くらいからのことでした。

しかしこころのどこかには本を読んでどんどん知識を増やしていくことに対して「違うんだよな」というものがありました。

 

 

しかしこの本に出会い本を読んでいてよかった、ブログを始めてよかったと思いました。そうでなければたぶんこの本を読むことはなかっただろうと思うからです。

 

この本に出合ったおかげでこの瞑想法を知り、また実際にやってみると続けられるのでした!!

そのつづけらているのも、自分がやりたいと思ってつづけていることです。

 

現在までの間に、他の各種瞑想法を行ってきた経験はありますが、いいと思ったものでもいつの間にかやめているのです。

 

しかしこの瞑想法のいいところは

1、とてもやりやすい。

2、効果も直ぐに実感できること

3,ゆえに自然にやりたくなってくるという瞑想法ということ。

 

そのようなわけで私自身に合った瞑想法と思っています。

 

 

ちなみにさきほど私は「これだ!」と思ったと書きましたが、著者もこの経典(アーナパーナサティ・スッタ)に出会ったときに気持ちが浮き立ったとこの本の冒頭部分に書います。

 

すこし長くなりますが、著書よりその部分を引用します。

 

 

「呼吸による完全な気づきの経典(アーナパーナサティ・スッタ)の中でブッダは、

恐れ、絶望、怒り、渇望を変容させる方法を示しています。この経典に出会ったその日、私の気持ちは浮き立ちました。世界で何よりも価値ある宝が見つかった、と思ったのです。それ以前の私は、知識を手に入れることだけでよしとしていました。今ここを味わうことや、人生を深く省察すること、自分の周りのあらゆるすばらしいものごとを受け取るすべさえ知らずにいたのです。

この経典は瞑想に不可欠な基礎であり、もっとも優れた教えです。偉大な経典は数多くありますが、それらをひもとく前にまずこの経典を学びましょう。山頂を目指すために、道なき道をたどることにならないように。

 

 

 

著者もこのように書かれています。

瞑想に関心のある方や特に興味はないかたも少しだけ試してみることをおすすめいたします。

 

 

私がこの瞑想でいつも行っているものは、

通常は一番はじめの1番の瞑想法と3、4、5、6くらいを適当に組み合わせて行っています。

たまに8個くらい目くらいまでやることもありますが。

13番目以降の4つは少しわかりづらいのでまだやっていません。

 

 

私はこの本に出合ってからというもの、まずこのティク・ナット・ハンさんに著書にはまり、著者が瞑想の基本テキストと紹介している著書を直ぐに購入した他、この著者の書籍はかなり読みました。

 

またそれ以外にも初期の仏教に興味を抱くようになり、「改めて仏教ってすごいな」と思っています。その他にもインドなど東洋哲学にも興味をいただくようになってきました。

 

というわけでこの一カ月の間にその手の本をたくさんの本を読みました。

 

いいと思った本をこのブログでご紹介していきたいと思っています。

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

きょうもあすもよい一日でありますように!!

 

 

 

 

 

 

 

『人生の扉をひらく「万能の鍵」』を読んで

こんにちは!!
当ブログへご訪問いただきましてありがとうございます!!!

 


きょうはラルフ・ウォルド・トライン著の『人生の扉をひらく「万能の鍵」』をご紹介します。

 

まずはこの本の基本情報をご紹介します。

 

『人生の扉をひらく「万能の鍵」』
ラルフ・ウォルド・トライン著
吉田利子訳
サンマーク文庫


単行本で2005年4月に発売されたものの文庫版で
この文庫版の初版は2015年4月20日です。

 

 

 


以前に日本教文社より『幸福はあなたの心で』谷口雅春訳で出版されていた本のようです。

この本はアメリカで1897年に出版された本とのことで世界中で翻訳されてきた本のようです。

 

 

 

この本を読んだ経緯
私がこの本を初めにi読んだのは2020年8月でした。

当時近所にあった書店で見かけて購入しました。


その時の購入の理由は本の表紙に書かれていた「自動車王ヘンリー・フォードも愛した「成功哲学」の古典的名著が、100年の時を超えてよみがえる!」というコピーに
惹かれたためでした。

 

今回の再読の理由はこのブログで紹介できそうな本はないかと書棚を探していた時に、目にしたためです。

 

 

この本の内容紹介と感想

この本に書かれている主旨ですが、
トライン自身のことばから引用すると

「わたしたちがこの「無限の生命」とひとつであることに気づき、肝に銘じて充分に自分を開いて聖なる流れを受け入れることだ」

ということになります。

 

 

この本は、全体を通してこのことが繰り返し繰り返し述べられている本です。

 

 

 

感想

私は今回読みなしてみての感想ですが
100年以上も前に、このようなことをこれだけ力強く述べていた人がいた、

という事実に驚きました。


「いったいこのトラインという人は何者なのか?」と思いました。

 

 

そして読後の課題としては

いかにして「無限のスピリット」といかに深い部分で繋がりを持つことができるか、
そのことに対して揺らぐことのない確信を持ち続けらるか、

ということをいかにして自分のものできるかということです。

というのはなかなか思うようにはできないからです。

 


まずはここに書かれている事柄が自分にしっかりに根付くまでは、
何度も繰り返し繰りかえしにこの文庫本を読み返すことがいいだろうと考えています。

 

 

ヘンリー・フォードがトラインの著書を読んでそのように生きたのであれば、成功したのもよくわかる気がしました。

 

 

文庫本で手軽に読めるものですから何か自分にことばによる栄養をチャージしたい時などに
読むのに適した本だと思いました。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。