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私が「この本はいい本だなぁ」と思った本をご紹介していくブログです。

『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』を読んで

こんにちは!

ご訪問いただきましてありがとうございます!!

 

きょうは久しぶりの更新です。

この本にはまってしまい、瞑想をやるようになったり、仏教等に突然興味がでたりしていたりして、久しぶりの更新になります。

 

 

きょう、ご紹介する本は

 

ティク・ナット・ハン著『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』

島田啓介訳、発行:野草社 発売:新泉社

2012年10月10日 第1版発行 です。

 

著者の略歴

ベトナム生まれ(1926年~2022年1月)禅僧。

アメリカでの平和提案後フランスへ亡命。著書多数あり。

 

 

 

 

初めてこの本を読んだのは、先月9月の下旬でした。

初読から一カ月経過してしまいましたが、初読時に思ったことを思い出しながら現在思うことも織り交ぜて書いていきたいと思います。

 

 

この本について

 

この本は仏教の経典のアーナパーナサティ・スッタという経典を著者が解説している本です。

 

この経典に書かれているメインは、16種類の呼吸のやり方が書かれています。

 

それぞれ吸う息と吐く息に気づくということが共通しているものです。

 

16種類の呼吸は各4つづつを一つのグループとすると、大きく4つに分けることができます。

 

ことばではわかりにくいと思いますので、

本文より全16個のうち、初めの6つを引用しご紹介いたします。

 

 

1、長く息を吸いながら、長く息を吸っていることを知る。  

  長く息を吐きながら、長く息を吐いていることを知る。

 

2、短く息を吸いながら、短く息を吸っていることを知る。  

  短く息を吐きながら、短く息を吐いていることを知る。

 

3、息を吸いながら、全身に気づく。 

  息を吐きながら、全身を気づく。

  このように瞑想する。

 

4、息を吸いながら、全身を静める。  

  息を吐きながら、全身を静める。

  このように瞑想する。

 

5、息を吸いながら、喜びを感じる。

  息を吐きながら、喜びを感じる。

  このように瞑想する。

 

6、息を吸いながら、幸福を感じる。

  息を吐きながら、幸福を感じる。

  このように瞑想する。

 

 

 

このような感じで全部で16種類の瞑想法が紹介されています。

 

この本はこの16の瞑想法について紹介している本です。

初めにこの経典が書かれています。

経典の内容は16個の呼吸法です。

 

その後、解説があり付録部分には他の写本の訳や経典成立の経緯も添付されています。

 

 

 

この本の感想

 

まず一番初めに思ったことは、「これだ!私が探していたのは!」と思いました。

かなり大げさと思われると思いますが、本当にそう思ったのです。

 

 

すこし前から書籍の紹介ブログをはじめましたが、

より正確に表現するとするなら、

私が得たいものは、本を読んで知識を得ていくという方法論ではないだろう、と13年前に気づきあまり本は読まなくなっていました。

 

少しづつ本を読みだしたのは、2年か3年前くらいからのことでした。

しかしこころのどこかには本を読んでどんどん知識を増やしていくことに対して「違うんだよな」というものがありました。

 

 

しかしこの本に出会い本を読んでいてよかった、ブログを始めてよかったと思いました。そうでなければたぶんこの本を読むことはなかっただろうと思うからです。

 

この本に出合ったおかげでこの瞑想法を知り、また実際にやってみると続けられるのでした!!

そのつづけらているのも、自分がやりたいと思ってつづけていることです。

 

現在までの間に、他の各種瞑想法を行ってきた経験はありますが、いいと思ったものでもいつの間にかやめているのです。

 

しかしこの瞑想法のいいところは

1、とてもやりやすい。

2、効果も直ぐに実感できること

3,ゆえに自然にやりたくなってくるという瞑想法ということ。

 

そのようなわけで私自身に合った瞑想法と思っています。

 

 

ちなみにさきほど私は「これだ!」と思ったと書きましたが、著者もこの経典(アーナパーナサティ・スッタ)に出会ったときに気持ちが浮き立ったとこの本の冒頭部分に書います。

 

すこし長くなりますが、著書よりその部分を引用します。

 

 

「呼吸による完全な気づきの経典(アーナパーナサティ・スッタ)の中でブッダは、

恐れ、絶望、怒り、渇望を変容させる方法を示しています。この経典に出会ったその日、私の気持ちは浮き立ちました。世界で何よりも価値ある宝が見つかった、と思ったのです。それ以前の私は、知識を手に入れることだけでよしとしていました。今ここを味わうことや、人生を深く省察すること、自分の周りのあらゆるすばらしいものごとを受け取るすべさえ知らずにいたのです。

この経典は瞑想に不可欠な基礎であり、もっとも優れた教えです。偉大な経典は数多くありますが、それらをひもとく前にまずこの経典を学びましょう。山頂を目指すために、道なき道をたどることにならないように。

 

 

 

著者もこのように書かれています。

瞑想に関心のある方や特に興味はないかたも少しだけ試してみることをおすすめいたします。

 

 

私がこの瞑想でいつも行っているものは、

通常は一番はじめの1番の瞑想法と3、4、5、6くらいを適当に組み合わせて行っています。

たまに8個くらい目くらいまでやることもありますが。

13番目以降の4つは少しわかりづらいのでまだやっていません。

 

 

私はこの本に出合ってからというもの、まずこのティク・ナット・ハンさんに著書にはまり、著者が瞑想の基本テキストと紹介している著書を直ぐに購入した他、この著者の書籍はかなり読みました。

 

またそれ以外にも初期の仏教に興味を抱くようになり、「改めて仏教ってすごいな」と思っています。その他にもインドなど東洋哲学にも興味をいただくようになってきました。

 

というわけでこの一カ月の間にその手の本をたくさんの本を読みました。

 

いいと思った本をこのブログでご紹介していきたいと思っています。

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

きょうもあすもよい一日でありますように!!