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きょうは、アジャシャンティ著の『あなたの世界の終わり 「目覚め」とその“あと”のプロセス』をご紹介いたします。
発行所は(株)ナチュラルスピリットで初版は2012年4月18日です。
著者についてですが簡単に説明すると禅の修行者で現在はその教師です。
この本の内容はタイトル通りです。
なので他の書籍ではなかなかお目にかかれない内容になっています。
どのような本かという説明はこの本の最初にある編集者挨拶にわかりやすく書かれていますので引用します。
最初の目覚めの経験のあとに起こる可能性のある誤解、落とし穴、間違った思い込みーーーーについてかなり講和していると述べました。(中略)この話題について一連の講話をしてくれないだろうか、とすぐに頼んだのです。彼は承諾してくれ、その結果が本書、『あなたの世界の終わり』です。
まさの本の内容はここにあるとおりです。
目覚めたあとに起こることやその注意点について詳しく書かれています。
わたしは実際にはよくわからない点も多々ありますが、悟り、悟りを目指している方や興味のある方にはとてもおすすめな本と思います。
悟りというよりはこの本タイトルの“目覚め”ということになるかもしれませんが。
この本の中でアジャシャンティが何度も言及していることは、
なるべくうまく失敗するように、という趣旨のことを述べています。
他には、一度で完全に目覚めることはほとんどない、ということです。
完全な目覚めには通常は何度も何度もかかるようです。
ですから、そのためにもなるべくうまく失敗するようにと述べています。
そのために、完全な目覚めに至るまでに起こる、各種の出来事のパターンや性質、その知識についての“情報”が書かれています。
本書の中に記載されているなかで例を紹介しますと
方向感覚の喪失、絶対への固執、等他について解説されています。
このような情報が書かれている書籍はほとんどないと思っています。
なにかの際に時々読み返すとよい本と思っています。
また本の中でアジャシャンティご自身が目覚めるプロセスについても書かれれています。
一番初めは25才の時で、つぎの大きな目覚めは32才の出来事として述べられています。
これらはとても参考になると思います。
この本を読んだことを、私のことばでまとめると、
もしなにか自分の中で避けている出来事や避けているものがあるのであれば、
それに対して進んで向き合い、しっかりと見ること、向かっていくこと。
そして完全に自分がそれを理解できるまで見ることである、と述べているように思いました。
それはすべてのことに対してそうするのです、というように思いました。
そのために必要なことは、誠意であると。
最後にこの本の最初の方でアジャシャンティが目覚めについて書かれているところがあります。
私は目覚めについて少し違った印象を抱いました。
著者や本書のついて参考のため引用します。
・しかし、本当の目覚めにおいては、目覚めそれ自体さえ、個人的なものではないことが非常に明確に理解されます。それは宇宙的スピリット、宇宙意識が自分自身に目覚めるのです。「自分」が目覚めるというよりは、私たちの本質が「自分」から、その探求者から、そして探求することから、目覚めるのです。
・目覚めるとき、私たちに明らかになるのは、私たちは物ではなく、人ではなく、実体でさえないということです。
全体として個人的なこの本の印象は
文章がとてもわかりやすいことばで書かれていますので読みやすいと思います。
しかし何か深いところで理解できるような感じ、感覚を随所で感じます。
今回ご紹介するにあたり簡単ですが再読しました。
そして気づいたことは定期的に読み直すようにした方がいい本だということでした。
あまり万人向きな本ではないかもしれませんが
ご興味を持った方はぜひ一度チェックされるとよいのでは、と思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。